これからは、
自分にやさしくしていきたい。
そう決めたきっかけは、
昨年、
十数年続けた会社員生活に
終止符を打ったことだった。
もっとがんばらなければ、
もっと速く、もっと効率的に。
もっと、もっと。
自分で自分の首をしめることしかできない。
がんばっている自分を
なぜ認めてあげられなかったのだろう。
もっと自分を労わって、
自分にやさしくできなかったのだろう。
抜けるところは、
手を抜いていたつもりだった。
でも、毎日の小さなストレスが積み重なり、
いよいよあふれそうになっていた。
このまま働き続けたら、
身体がもたないと思った。
いや、もう半分ガタがきていた。
この生活を終わらせようと決めた。
二度の育休を取得、復帰と
長く勤めた会社を去るのは、
もったいないと思ったが、
経験は残るし、
今後何らかのかたちで
役に立つこともあるだろうと思った。
仕事をしている間、
本を読み漁っていたときもあったが、
この心の持ちようは、
長い経験からしかわからないことだった。
この身体よ、よく持ちこたえたものだ。
長年の考え方のクセというものは、
なかなか変えることは簡単ではないが、
人にやさしくするように、
自分をもっと大切にしていきたいと、
思っている。