電気のない、
暗いリビングのテレビからは、
ドラマ「銭ゲバ」の最終回が放送されていた。
洗面所で身支度をしていた私の耳に
聴こえてきたのが、
かりゆし58の「さよなら」だった。
就職のために引っ越した部屋で、
過ごした最初の夜だったか。
なぜリビングに
電気がなかったのかについて、
最初に触れておきたい。
それは、
私はどうしても
ペンダントライトがほしくて、
入荷待ちをしていたからだ。
入荷までの2~3日、
夜はキッチンの電気のみで、
過ごしていたため、
リビングが暗かったのだ。
(慣れない土地での夜を
暗いリビングで過ごすのは、
切なくなるのでおすすめしない)
話を元に戻すと、
そのテレビから聴こえてきた
その、かりゆし58の「さよなら」が、
まさに私のそのときのそのままだったのだ。
引っ越しの後に流れてきた音楽が、
自分にマッチしていたことは過去にもあった。
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さよなら
ただただただ愛しき日々よ
ずっと忘れないだろう 僕は君を
もうこの歌詞のままだった。
もうすぐ大学を卒業し、
4月からは就職して社会人になろうと
していた。
大学生活という愛しき日々とは、
別れることになる。
この歌詞の「君」は、
恋人や友人など大切な人など、
いろいろな解釈ができそうである。
当時は、卒業間近だったこともあり、
友達を思い浮かべたかなぁ。
うん、共に過ごした人たち
一人ひとりのことを
忘れないでいたいと思った。
そんなことを考えながら、
あの暗い部屋で一人、
センチメンタルな気分になったことを
今でも覚えている。
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今週のお題「引っ越し」