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【子どもであり、親でもある自分】まきちゃんぐ「そうじゃろ」(2013)

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B’zの稲葉さんや藤井風さんと同じく、
岡山県出身のシンガーソングライター
まきちゃんぐ

岡山弁で歌われるのは、
ふるさとを離れる子どもへの向けた、
親からの想い。

まきちゃんぐの伸びやかな歌声と、
ピアノのやわらかな音色が響く。

冒頭にこんな歌詞がある。

そうじゃろ

なんもない街を出たらええが

そしたら楽じゃろ

ほんまに楽じゃろ


標準語だと、

そうだよ
何もない街を出たらいいよ
そうしたら楽だよ
ほんとに楽だよ

のようなニュアンスだろうか。

なんもない街とは、
都会的な場所ではなく、
地方を連想させる。

それはこの曲をつくったまきちゃんぐが、
岡山の出身ということもあるが、
地方のそのまた地方の片隅で育った私が、
子どものころ考えていたことと
重なるからだ。

10代のころは、
自分の住んでいるところは、
"何もないところ"だと本気で思っていた。
早くこの街から出たいと思っていた。

そのとき考えていた"何もない"というのは、
せいぜいブランドのお店とか、
何となく都会の街並みとか
ぼんやりとしたもの、その程度だった。

物質的なものはなくても、
自然や人とのつながり
(しがらみとも言う?)があると
腑に落ちたのは、
30代になってからだったように思う。

この曲を聴いていると、
昔の自分を思い出す。
離れて暮らす両親のことも思い出す。

そして、
自分も親であったと不思議な感覚になる。

まだまだ先だが、
子どもが巣立っていくときが来るのだと、
何だか冷静に考えてしまう。

よく「子育てなんて、
そのときは大変だけど、
過ぎてみればあっという間よ」とか
言われることも多い。

あまりに言われることが多いので、
本当にそうなのだろうが、
今はよくわからない。

今は子育てに浸かっている毎日だが、
子どもが大きくなったとき、
この歌がより自分に響くのかもしれない。

お互いの道をお互いの速さで

歩いていくで ただそれだけじゃが

あんたにしかできんことがあるで

アタシはそれを知っとんじゃけぇな


私がふるさとを離れたとき、
両親もこの歌詞と同じようなことを
思ったのだろうか。
どんな気持ちだったのだろうか。

両親にとっては、
私はいつまでも子どもなんだろうけど、
子どもは子どもなりに
いろいろな経験をして、
日々を生きているよと思ってみたり。

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