語る、また語る

いつもにプラスα

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グチは、言ってもいいと思う

グチがどういったものか、
わからないまま生きてきた。

友人から、
「グチ、聞いてくれてありがとう」と
ささやかに感謝されたり、
同僚から、
「すみません、グチでしたね」と
断りを入れられたりしてきたけれど、
いまいちしっくりきていなかった。

今では、グチというものが、
自分の中でだいぶ腑に落ちてきた。

私なりにグチを定義してみるならば、
「言ってもどうしようもないことだが、
言えば気持ちが楽になることもあるもの」
というところだろうか。

グチ類のものは、
そこらへんに転がっていて、
関わらないのは難しそうだ。

働き始めたばかりのころは、
グチを言う人に嫌悪感を抱いたこともある。

私ができるだけグチを言わないように
してきたということもあるし、
聞かされる身になってみると
どうかということもあるし、
なにより、グチは自分を苦しめるものだと
思っていたからだ。

だいたいグチというものは、
身近な人であったり、
属している組織に対して
だったりすることが多い。

それらについて否定的な言葉を
投げかけることは、
そこに居る自分を否定しているも同然な気がしていた。
哀しいというか空しい気分になった。

言霊という言葉があるように、
口に出してしまったら、
自分の中で悶々と考えていたことでも、
現実感を持って迫ってきたりする。

それはそれと割り切ることができていれば、
もっと楽だったかもしれない。

今となっては、
グチは言いたかったら言ってもいいと
思うようになったし、
前に比べて言うようにもなった。

ただ、気をつけるのは、
タイミングと相手だ。

特に言う相手については、
事情をわかってくれやすく、
話が早いという点では、
関係している人になるだろうが、
ちょっと面倒なことになる可能性もある。

口外したことが、回りまわって、
どう伝わっていくかわからないし、
もしかしたら誰かに聞かれていた
なんてこともあるからだ。

内容によるだろうが、
ある程度親しい付き合いがあり、
事情を知らないくらいの人に
聞いてもらうのがいいのかもしれない。

とにかく、
グチを言いながら、
やっていったらいいのであーる。