語る、また語る

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鬱屈を越えて突き抜ける~the brilliant greenアルバム「BLACKOUT」~

久しぶりに
the brilliant green(以下ブリグリ)を
聴いている。

ブリグリといえば、
1998年にリリースの「There will be love there
-愛のある場所-」を思い浮かべる方も
いらっしゃるかもしれない。

ドラマ主題歌になったことから、
徐々に知られるようになり、
オリコンチャートでじわじわと順位を上げ、
しまいにはトップに踊り出たという、
鮮烈な伝説のようなエピソードが、
わたしの心に焼きついている。

小学校高学年だったわたしは、
ラジオから流れてきたのを耳にして、
すぐさまタイトルをメモした記憶がある。

おそらく小さなブリグリ旋風が
巻き起こっており、
ラジオでもよくかかり、
CDショップにいけば、
このジャケットの8センチのCDが
棚の一部を埋めつくしていた。

10代から20代前半にかけて、
アルバムがリリースされるたびに、
ときどき遅れつつも、チェックしてきた。

ただ、就職してから数年は、
仕事に没頭しすぎて、
音楽から遠ざかっていたためを
2010年リリースの「BLACKOUT」は、
聴けずじまいであった。


ブリグリは、もともとすべて英詞で
作品をつくってきており、
そのままデビューしたけれど、
いまいち売れず、周りのアドバイス
途中から日本語詞を
織り交ぜるようになった。

その一発目が、
前述の「There will be love there
-愛のある場所-」であり、
その甲斐あってか、大ヒットとなった。

いい具合に英語と日本語が
両方使われており、
その言葉の響きに身を任せていると、
重厚なサウンドではあるのだけど、
音楽が風のように吹き抜けていくのだ。

だから、歌詞を重視する
わたしとしてはめずらしく、
歌詞をあまりかみしめて聴いていない。

あとは、ほどよくキャッチ―な
ところがいい。

この「ほどよく」というのがポイントで、
すぐに覚えてしまうわけでもなく、
まったく覚えにくいわけでもない。

主張しすぎるわけでもなく、
でも決して目立たないわけではない。

それこそ、
ベーシストであり作曲者(奥田俊作)の
腕ということか。
今になって彼の凄さを思う。

しかもボーカル(川瀬智子)の良さを
引き出すメロディーをつくっているし、
彼女のことをよく理解しているのだろう。

実際、二人は夫婦である。

アルバム「BLACKOUT」は、
ギター(松井亮)の脱退があってからの
リリースになっているため*1
あの濃密なギターがないというのは、
かなりさびしい。

けれども、
今作からベーシスト(奥田俊作)が
ギターをも演奏するという
妙技を発揮しており、
そういったところからも、
かなり統一感のあるものになっている。

表現されているのは、
諦め、孤独、憤り、激励、恋慕、
嫉妬、嘲り、願い、落胆、憂いと、
かなり鬱屈とした感情が多いのだが、
どこか客観的というか、
冷静さを失っていないため、
湿っぽくなりすぎないのである。

こちらは、アルバム「BLACKOUT」から、
タイトルチューンであり、
一曲目の「BLACKOUT」。

”わたしはもう駄目だわ
それは今日も明日も同じなのよ"

なんて自暴自棄な
アルバムの幕開けだろうと思うけれど、
ハードなサウンドなのもあって、
暗い雰囲気はない。

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そして、アルバムの中でも毛色が違う
「Song 2」。

これはなんと、イギリスのロックバンド
Blurのカバーだった。

Blurは、はてなブログで購読している
ブロガーさんを通じて知ったのであるが、
まさかこんなところでつながるとは。

ブリグリバージョンもいいけど、
やっぱり本場は、かっこいいなー。

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こちらが、Blurの「Song 2」。

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ブリグリは活動休止を
公言しているわけではないけれど、
長らく新しい作品は
発表されていないんですよね。

また何か世に発信してくれる日が
待ち遠しい。

そうなったら、CD買おう。

 

*1:在籍していたころのシングルが一曲のみ収録されている