あるものに、
自分にとってはよくない過去が
結びついていることがある。
思い出なんて言いたくはない。
思い出ってどちらかというと、
ポジティブなひびきだと思っていて、
過去とか経験とかくらいでちょうどいい。
そのもの自体は、
今を豊かにしてくれる、すばらしいものだ。
でも、それを手にとると、
過去もついてくる。
ものに罪はないのに、
あまり気分はよくない。
捨ててしまおうとしたけれど、
何年か経って、その過去を
肯定するようなことができたとき、
それがわたしを助けてくれることに
なるかもしれない。
あのとき捨てなくてよかったと
思う自分が、未来にいてくれるといい。