語る、また語る

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小石のゆくえ

子どもがもっと小さかったころ、
「あげる」といって小石をくれた。

今でもたまにもらう。

変わった形やきれいな楕円の石、
珍しい色の石。
まったくもって普通の石。

それらをまとめて紙コップやら
ビニル袋にいれたものが、
玄関の靴箱にある。

なんとなく捨てられない。
そもそも捨てるという表現ではない。
小石だから、"自然に返す"と
いうべきだろうか。

子どもが何気なくくれた小石だけど、
かれらの気持ちが宿っているようで。

なぜかひとつは、
本棚の上にあったりもする。

あとは、公園で集めたどんぐりとか、
海で拾った貝殻やイカの軟骨も、
小袋いっぱいとってある。

子どもにいるかいらないか聞いたら、
「いる」と返ってきたので、
しばらくは置いておこう。