語る、また語る

いつもにプラスα

絵本『ぼくは ちいさくて しろい』~たいせつなのは、ころんでもおきあがることだ~


ひとりぼっちの
ちいさくてしろいペンギンが、
ものの見方を学んでいく本です。

ストーリーは、
ここにはいない「おかあさん」との
対話に沿ってすすんでいきます。

「おかあさん おかあさん
どうして ぼくは
ほかのこよりも はしるのがおそいの?」

「それはね まえをはしっていたら
うしろのこがころんでも きがつかないでしょう。
あなたは ほかのだれかが ころんだら
おこしてあげるやくめなの」

「でも ぼくは いま たったひとりで さびしいよ」

「さびしいのは ほかのひとの
さびしさを まなぶためなの」


ものはマイナスの見方もできるけれど、
マイナスを活かせばプラスになる。

自分の捉え方次第ということ。

 

「さいしょに ゆうきにであうから
いっしょに あるいていきなさい。
きっと ゆめにであえるから。

(中略)

あたたかいたいように かんしゃをまなび
おいしいおさかなに よろこびをまなぶ。
そして ころんだら おきあがることをまなびなさい」


たいせつなのは、
ころんでもおきあがること。

読んだあとには、
ちょっぴり"ゆうき"をつかんでいる。