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がんばりすぎてしまう人の、子供の心とは~下園壮太さんの本より〈2〉~


「不安」だからがんばってしまう、
がんばるのをやめたいけれど、
やめるのも「不安」だからやめられない。

その「不安」を生み出しているのは、
何なのでしょうか。

がんばりすぎてしまう人には、
以下のような信念があるとのこと。

それが「できなかったら
どうしよう」という不安につながり、
「できるようにしなければ」と、
がんばってしまうのです。

〇理性的でなければならない
〇努力しなければならない
〇成長しなければならない
〇上手にやらなければならない
〇人に負けてはならない
〇あきらめてはいけない
〇人とうまくやらなければならない
〇正しくなければならない
〇期待に応えななければならない

このように思っているからこそ、
がんばれるのですが、
その思いが強すぎると苦しいのです。

著者はこれらの思考を
「がんばる子供の心」と呼びます。

そしてこれらは、
わたしたちが子供の時代に、
親や先生などから
教えられてきたことなのです。

著者によると、
「がんばる子供の心」は、
子ども時代の「教育」には重要なことで、
この「がんばる子供の心」があれば、
優等生として生活することができました。

 子供時代は、体と能力が毎年成長しています。ある課題ができなくても、我慢して努力を続けていれば、できるようになります。できるようになると自信がつきます。すると他の課題に取り組む意欲も湧いてくるのです。
 課題も、多くの場合、単純な構造をしているので、失敗してもその原因が明らかです。それを修正して次に臨めばいいのです。仮に大きな失敗をしたとしても、子供時代のことですからたいしたことはありません。大人がちゃんとフォローしてくれます。


ところが大人の課題は、
大変難しく、複雑なものです。

努力してもなかなか成果が
でないときもあります。

さらに疲れ知らずだった子供時代と違って、
大人になると体力が落ち、
疲れがなかなか抜けません。

子供時代と同じ「がんばり」をしていたら、
がんばることがやめられなくなり、
つぶれてしまう恐れがあるのです。

挫折や失敗を経験し、だんだんと
バランスがとれてくるのでしょうが、
「がんばる子供の心」が強いがために、
身動きがとれなくなってしまう方も
いるのではないでしょうか。
わたしがそうでした。

さいごに、「がんばる」のは限界、
でも「がんばらないもできない」と
なってしまったときにどうするかを
まとめていきます。


参考文献 下園壮太 著「がんばることに疲れてしまったときに読む本」、PHP、2015年