語る、また語る

いつもにプラスα

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くるり「春を待つ」は、立ち止まってる自分を肯定してくれる

待つことは、静かな攻めである。

怪我が治るのを待つ、
怒りが収まるのを待つ、
状況が変わるのを待つ。

待つことは、きらいじゃない。

そんなことを思っていたら、
頭の中で流れましたね、くるり。

ただ春を待った ただ君を想った
ただいまを言った ひとりで


ひとりでただいまを言うと、
「ひとりなんだな」と
思うんですよね。

俳人、尾崎放哉の作品で、
「咳をしても一人」という
俳句があります。

それにつうじるものがありますね。

「だだいまを言った ひとりで」

たったこれだけなのに、
孤独、寂寥、悲哀など
ものすごく複合的な感情を
あらわしていますよね。

もう会えなくなってしまった人を
待っているけれど、逢えない。

未だ逢えぬ  いつからか  涙の数かぞえて

 

逢うは、「巡りあう」という
ニュアンスがあります。

またどこかで逢えるかもしれないと
思って待つのですね。

ただ春を待った ただ君を想った
また春を待った ひとりで
ひとりで


しかも春は一度待っただけではなく、
「また春を待った」とあることから、
何度も待っているようなんですよね。

逢いたい人を想って、
逢えるのを待ちながら
季節を過ごしている様子が、
一曲の曲になっている。

間奏のギターが優しくて、
涙をさそいます。

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