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くるり「お祭りわっしょい」の、やさぐれ感

こういうブラックなナンバーを
待っていたのだ。

くるり「お祭りわっしょい」は、
2005年発売のアルバム「NIKKI」に
収録されている。

アルバムの中でも、
いやにロックで目立っていたけれど、
あんまり真面目に聴かずに早15年以上。

第一印象が、すこぶる良かった
わけではなかったものの、
ときを経て相棒になることもある*1

案の定、「お祭りわっしょい」は、
期待を裏切らなかった。

お祭りというのは、いわゆる祭で、
日常とかけ離れた場、かつ人が集まる
賑やかなところのを指しているのだろう。

たとえば、
お酒の席とかライブとか、
いつもは行かない街の雑踏とか。

非日常を楽しもうとしたけれど、
「全然盛り上がってない」自分がいる。

お祭りわっしょい
全然盛り上がってない


これではいけないと、
自らを奮い立たせるシャウト。

わっしょいわっしょい
わっしょいわっしょいわー


周りの様子とは裏腹に、
「なんかみんな盛り上がってるな…」と、
冷めていることってある。

取り繕うほどに乗り切れず、
妙な考えが頭に浮かぶ皮肉。

ああ今なら名前呼んでも
気付かないだろう
ああ僕がここで死んでも
分からないでしょう
祭りのあとなら


祭りに身を投じていたら、
目下のやらなければいけないことや
些細な悩みごとなんて
忘れてしまえるはずだったけど、
そんなことはなかった。

ああ今はいい感じでも
なんでもないよ
先生にしかられたこと忘れてないよ


「今はいい感じでもなんでもないよ」と
言っているところが、現実的である。
こういうの好みです。

先生にしかられたことを思い出す始末で、
もう祭りのことなんて、
半分上の空だ。

やさぐれ感を大いにまとった
「お祭りわっしょい」。

音もしっかりした骨太で、
やさぐれた気持ちを
しっかり受け止めてくれる。

いい感じじゃない日常に
やさぐれたいときのありがたい味方だ。

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