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ネガティブだっていいんです~『それでいい。自分を認めて楽になる対人関係入門』細川貂々、水島広子~



「自分なんて」「自分は駄目だ」と
自分を責めていたのが、
今から3年くらい前のこと。

おそらく、仕事のストレス→
ゆとりがなくなる→身体のつかれ→
マイナス思考のループだった。

「自己肯定感」についての
本を読んでみたりしたけれど、
あまり効果を感じなかった*1

しばらくして適応障害により退職、
ストレスはなくなったはずであった。

しかし、今度は「働いていない」ことが
ある種のストレスになったのか、
気分は沈んだままだった。
自分を責めることをやめられない。

一方で、適応障害になったことによって
「これまでの自分を変えるときだ」とも
思うようになっていた。

そんなときに何かの流れで知ったのが、
細川貂々、水島広子「それでいい。
自分を認めて楽になる対人関係入門」だった。

細川貂々さんは、映画化もされた
「ツレがウツになりまして」の
モデルになった漫画家さん、
水島広子さんは、精神科医だ。

ふたりのやりとりを
漫画でまとめた要所要所に、
水島広子さんの解説が加えられている。

身体が弱っていると、
もう活字を追う気力もなくなるものだが、
この本は大丈夫、
そういう人でも読みやすい。



取り入れたのは、タイトルにもなっている
「それでいい」という考え方だ。

感情とは、自分の心や自分の存在が
今どういう状態にいるか知らせてくれる
人間にとって必要なもの。

だから、「自分なんて」「自分は駄目だ」と
ネガティブになるのは、
わるいことでも何でもない。

そもそも、自分を責めてしまう背景には、
「こうしなくてはいけない」という
思い込みがあって、これまでその思い込みに
沿って生きてきたわたしがいる*2

だから、思い込みどおりになれないと、
「自分なんて」「自分は駄目だ」と
自分を責めてしまうのは、
あたりまえであって、どうしようもなくて、
仕方のないこと。

これから変わっていくかもしれないけれど、
今までの事情を振り返れば、
「今は、これでよい」。

自分を責めてしまう自分でも、
それでいい。

どんな自分もすべてひっくるめて、
それでいい。

「それでいい」と思うだけだった。

「それでいい」は、自己肯定感の基盤だ。


調子がいい人も、そうでない人も、
可もなく不可もない人も、
気になったら読んでみてほしい。

塞ぎこんだときに、
風穴を開けることができるかもしれない。

 

 

*1:それもそのはず、健康な身体あっての「自己肯定感」だから、生活を見直す方が先であったのだ。

*2:これは認知行動療法からの気づきだが、今回は詳しいことは省略する。