語る、また語る

いつもにプラスα

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自分にとって、やりやすくやる。

書道家の武田双雲さんは、
「筆はどのように持って
書いてもいい」と教えるそうだ。

上達するための近道はあるけれど、
それがその人にとって、
一番正しいということにはならない。

文字は右利きの人のために
つくられているから、
筆を右で持たなければいけない
わけではない。

中国人と日本人でも
筆の持ち方は全然違うし、
日本人の中でも指の添え方は
人によっていろいろだそう。

自分にとって一番楽なやり方が、
自分にとっての”正解”*1


年が明けてから、
気持ちの整理みたいなことを
やっている。

これまでも思いついたときには、
やってきたけれど、
まとまってはやっていなかった。

気分的にも上手く乗っていけていて、
時間もとれて、
今がそのタイミングなんだと思う。

わたしの興味関心は移り変わる。

これまで自分なりに掘り下げたのは、
医療、お金、生命保険、暮らし系、
保活、ワークライフバランス系だ。
自分の生活の変化と連動している。
飽きることがないのは、
もちろん音楽のことであるが。


気になった本を読みながら
過去のもやもやを言語化して、
あのとき自分はこうだった、
なぜそうなったのか
みたいなことを考えている。

8割は仕事の悩みであって、
仕事の悩みは、すなわち
人間関係の悩みであった。

就職から退職までの十数年間、
仕事のために生きていたようなもので、
仕事をしていない今、
一旦社会人生活の総括をしているのだ。

これを書きながら、
「わたしたちは仕事のために
生きているのではない、生きるために
仕事をしているのだ」というフレーズを
ふと思い出した。
職場でお世話になった方の言葉だ。
歳を重ねるほど、ズシンとくる。

仕事のことで書けることは、
たくさんありそうなのだけれど、
自分の中でまとまってから
書きたいというのがあって、
しばらく書けそうにない。

しばらくというか、
これからも書こうと思えるか不明である。

十年単位で先になりそうな気もする。

職場でのことをおもしろおかしく
書いてみたいとは思う。
しかし、思うだけである。


さて、人間の心の動きというのは、
様々な分野からアプローチできるものだ。

その真正面は心理学であるし、
ケアを扱う精神医学、
はたまた描写によって機微をあぶる文学、
根本を問う哲学、ほかにも、
脳科学や社会学など、
それはもういろいろある。

わたしは専門家でもないから、
その多方向からの視点を掛け合わせて、
自分が納得できて、行動しやすい解釈が
できればいいと思いながらやっている。

いろいろな方法はあれど、
自分にとって、やりやすいのが一番だ。
そうじゃなきゃ続かない。

*1:ここまで、武田双雲「敏感すぎて傷つきやすいあなたへ」PHP 2016年より