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絵本『かなしみがやってきたら きみは』~かなしみに親しむ~

小さい男の子とかなしみのはなし。

男の子とかなしみのやりとりをとおして、
かなしいときにどうしたらいいかの
アドバイスしてくれる絵本です。

かなしみは、手足があって丸っこい
おばけのようなかたちをしていて、
アタッシュケースをもって、
からやってきます。
なんとも可愛らしいです。


かなしいときは、
何もしなくったっていい。

 

どうしていいか わかんなかったら
ただ いっしょに すわって
ちょっと だまっててごらん


好きなことをしたり、
外に出かける。

自然の中に身を置く。

ふたりが すきなことを
みつけるのも いいかもね
えを かくとかさ――

 

かなしみは
いえの なかに いるのは
いやかもしれないよ

(中略)

ふたりで
もりの なかを あるいてみるとかさ

きの おとに
みみを すませて みるとかさ


「外の空気はいいものだよ」と
教えてくれたのは、わたしの母でした。

気が滅入ったときは、
外の空気を吸うだけで、
どんよりしていることが、
ちっぽけなことに思えてきたりする。

たぶんね かなしみは
よく きたねって
いわれたかった だけなのかも――


ネガティブになったら、その感じに
むしろ親しむのも、
たいせつなことかもしれませんね。