結局、あなたの自分に対する信念はあなた自身の信念ではなく、あなたに最も影響を与えた周囲の人たちの信念を反映したものにすぎないのだ。
ジェリー・ミンチントン著、
「うまくいっている人の考え方」の
自尊心についての記述である。
学生のときのわたしの自尊心は、
ものすごい高いわけでもないが、
低いわけでもなかった。
若さゆえに、ちょっとしたことだったら
自分は何でもできるとも思っていた。
しかし、就職してからは、
職場環境により、絶えず変化してきた。
評価されれば高まるし、
評価されなければ低くなる。
何食わぬ顔(のように見えた)をして、
仕事をする同僚たちを横目に、
どうしてわたしは、
浮き沈みがあったのだろう、
ゆるぎないものがほしいと思った。
そしていつものように、
人に相談するわけでもなく、本に頼った。
それらしいものを、しっかり読んだり、
パラパラ見たりしていた。
おぼろげにわかってきたのが、
わたしの自尊心は、他人からの評価に
依存していたということだった。
自尊心とは、周囲がどうであろうと、
自分は自分でよいという感覚だ。
他人の評価とは関係がない。
わたしの自尊心は、
「自尊心」ではなかった。
わたしは自尊心が低かったのではなく、
見失っていたのだ。
隠れていた自尊心をようやく見つけた、
今はそんな感じである。