自分と相手の共通点を
見つけようとしてきた。
ぴったり重なるものを、
完全に同じところを。
探せば探すほど、なかった。
まったく同じは、なかった。
似ているはあった。
違うところも、たくさんあった。
探せば探すほどあった。
これまでは、自分と違ったり、
価値観が合わなかったら、
自動的に嫌い枠に入れてきてしまった。
その人が心底嫌いっていうのではなくて、
「ああ、この人も駄目なんだ。
理解してもらうことはできないんだ」
のような感じだ。
でも、自分と違っていても、
時間と空間を共有することが、
まったくできないかといわれれば、
そんなことはない*1。
自分と違うからといって、
退け合うのかというと、
そんなことはない。
自分と違うからといって、
嫌うのかというと、
そうとは限らない。
たとえば、磁石は
同じ極どうしは反発してしまう。
けれども、違う極どうしは
引き合うではないか。
違うものどうし、できることがあるはずだ。
相手との違いを楽しみたい。
違いは、尊い。
*1:もちろん、本当に無理な場合もある。