語る、また語る

いつもにプラスα

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つくづく自分勝手であるが

つくづく自分勝手であるが、問いかけをするくらいなら放っておいてほしいという怒りがある。こちらのありさまに気を遣われると、自分がそれほど弱くなったように感じられ、かといって自分はこんなに大変だから勘弁してほしいと、弱さを盾にしようとしていたりもする。

ほんとうにどうしようもないとき、人目にさらされることそのものに耐えられないほどに感情が荒んでいる。相手の善意がこちらの気持ちに沿わなくても、よほどのものでなければこちらへの善意についてはありがたいことではあろうけれど、それをありがたがれる素地さえ消えかけている。感情は勝手なものなのだから、尖っていようとそれを打ち消すこともしない。とはいえ自分だって興味本位だけで誰かの不運をつつきたくなるときもある。

だから相手に何やかんやお伺いは立てずにへらへら天気の話などをしているけれど、何かあったら言ってほしいという本心は言葉にしておらず、天気の話が私なりの結果であることが相手にわからなくてもいい。ここぞというときに言葉にしてみることもあるが、そういうときに限って煙たがられたりするのは、いつかの自分の振る舞いが返ってきているだけなのかもしれない。