語る、また語る

いつもにプラスα

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一秒が十秒に匹敵する

曇天の元には一人も人がおらず、寒さだけがそこにある。誰にも会わずに広場を一回りする。日が照っていたならまた違った一日になったかもしれない。

せせらぎに沿って歩き、水の流れは陽を受けて光っている。それを手ですくい、宙に投げると粒になる。粒になって水に落ちるまでに一秒ほどあるが、それは十秒にも匹敵する。

年末の騒々しさからか年始となると途端にほうけて、活字だけの効果音のない紙の束に目を映す。