語る、また語る

いつもにプラスα

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まわりまわって清算される

あくまでも些細なことについて。哀れなことがあってそれは哀れのままなのだけれど、まったくつながりがなく良いことがやってくる。良いこともあれば哀れなこともあるというのは、哀れなことがやがて好転していくというわけではなく、それとは別に良いことが…

未知に膨らむ

事の道理をとくとくと言い聞かせてみても、どこまで実感をともなって受け止められているかは定かではない。具体的な経験と結びつけて抽象的なことを話して、また具体的なことがあって抽象的にまとめようとして、そうかこういうことなのだろうかとわかってく…

雨に踊る

雨に降られてはしゃぎながら走り回る若者たちを見て体は冷えないだろうかと思い、歳を重ねたことを知る。しかしとんでもなく楽しそうである。海に足だけ入ってワーキャー言うのと似ている。はじめは足だけ、いやいや誰かが水をかけてきたのをかけ返して、し…

流れに身を置いて

金曜日、日暮れの公園のベンチに、青年が一人座っていた。何をするでもなく座っていた。夜と夕の間のひととき。公園の電灯が光っている。正真正銘の夜になったら、彼は家路につくだろうか。それとも公園にとどまるだろうか。むかし友人と公園にいた。日が山…

出来心といえばさもありなん

小五の家庭科の小テストで不正をした。答案ができたら教壇まで持って行き、採点してもらう方式だった。死角になったところで教科書を開いて、答えを写した。隣の友人にも見せた。そしたら同じように間違えた。忘れもしない、卵についている白いひも状のもの…