語る、また語る

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2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ラジオで更けていく

夜に目がさめてどうにも眠れず、ラジオをつけてみた。タイムフリーで馴染みの番組を聞いてもよかったが、ライブの電波に軍配があがった。生放送というものは、その音声の向こうに"今"人の居る温度を感じるから、気持ちが芳しくないときには助かる。眠れるま…

あらかたのあらかたでまとめる

さっぱりとした人に会い、どうしたらそんなにさっぱりできるのですかと聞こうとしたことがあるが、さっぱりとした人は自分がさっぱりとした人とも思っていない気がして聞いたことはない。掃除をしていて、もう経年でどうしようもないものも、何とかしたいと…

「ゲシュタルトの祈り」から省みる

ゲシュタルトの祈りとは。F.S.パールズの著書から、グループワークの様子っを引用。国分康孝訳も紹介。

まわりまわって清算される

あくまでも些細なことについて。哀れなことがあってそれは哀れのままなのだけれど、まったくつながりがなく良いことがやってくる。良いこともあれば哀れなこともあるというのは、哀れなことがやがて好転していくというわけではなく、それとは別に良いことが…

未知に膨らむ

事の道理をとくとくと言い聞かせてみても、どこまで実感をともなって受け止められているかは定かではない。具体的な経験と結びつけて抽象的なことを話して、また具体的なことがあって抽象的にまとめようとして、そうかこういうことなのだろうかとわかってく…

雨に踊る

雨に降られてはしゃぎながら走り回る若者たちを見て体は冷えないだろうかと思い、歳を重ねたことを知る。しかしとんでもなく楽しそうである。海に足だけ入ってワーキャー言うのと似ている。はじめは足だけ、いやいや誰かが水をかけてきたのをかけ返して、し…

流れに身を置いて

金曜日、日暮れの公園のベンチに、青年が一人座っていた。何をするでもなく座っていた。夜と夕の間のひととき。公園の電灯が光っている。正真正銘の夜になったら、彼は家路につくだろうか。それとも公園にとどまるだろうか。むかし友人と公園にいた。日が山…

出来心といえばさもありなん

小五の家庭科の小テストで不正をした。答案ができたら教壇まで持って行き、採点してもらう方式だった。死角になったところで教科書を開いて、答えを写した。隣の友人にも見せた。そしたら同じように間違えた。忘れもしない、卵についている白いひも状のもの…

あたりまえは、特別である

海沿いの炭鉱の町で三代に渡って過ごす家族が題材の絵本「うみべのまちで」。その一場面で、子どもが友だちと立ってブランコに乗っていた。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコだ。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコに立って乗るとは、ど…

むしろ与えられている

書けば書くほどに調子が出てきて筆がすすむ。しかしどんどん自分しか見えなくなっていくようでもある。ミヒャエル・エンデ文、佐藤真理子訳「満月の夜の伝説」にこんな一文があった。(以下、内容についての記述あり) お前の魂を救ってやろうなどと、思い上…

弱さは、誰かの弱さを想像する強さになる

人目を気にしたり、人に嫌われたくないとか、そもそも自分に自信がないと思うことは、ともすれば気持ちの弱さと見られる。少なくとも自分にはそういう気持ちの弱さはあるし、その弱さをなくしたいと感じることもあるけれど、逆に気持ちの弱さにこだわらずに…

眠って逃避する

「大学に行くことになったんだ」と言われて、どこのと聞いたらとなりの大学とわかってこれからも会えるのだとうれしくなった。自分は15歳以上若くなっていた。そういえば番号変わってないよねと顔を上げると、別の女子たちに連絡先を聞いていた。いかにも彼…

何もかもに独りでぶつかるくらい若い

同僚がつらそうにしていたので、水曜日に空き地で話を聞いた。水曜日は定時退社日だった。コンビニエンスストアで飲むものを買ってきた。同僚は甘味も買っていた。別に同僚から頼まれたわけでもないが、環境を変えようにも自分にできることはやり尽くしたと…

書き言葉が定まる

自分が書きたいことを一気に書くと400字くらいになって、文章のつながりはさておき、10分でそれらしいものが出てくる。ブログを始めたころは、ああでもないこうでもないと、一文書くのに10分かかっていたり、むしろ400字も書けなかった。とにかく書いてみる…

麗しい目で物を言う

自分の三分の二くらいの身長から注がれる眼差しが、準備はいいかと問うている。球の打ち合いのようなことをしていて、彼女のターンになると決まってそうだった。そんなに見つめられたら見つめ返すけれど、こちらの目はどんな物言いをしていたのだろうか。私…

花が順に送る

冬の装いだった山に、淡い綿菓子のようなものが点々とあって、それが桜だとわかって春だと思った。若葉の色をした一体があるかと思えばしっかりとした緑もあって、その模様にしばし見入る。水仙は花をひそめ、チューリップも徐々に見納め、つつじが一つ二つ…

こうやって変わる

下駄箱からスニーカーを出して一メートル下のコンクリートに落とすと、ターンと音がした。不機嫌だったこともあるが、スニーカーに対してはどうもこの調子である。履いてなんぼの靴とはいえ、あまりに扱いが粗末すぎである。集積場でビニル袋を投げていた文…

余力を守る

手本を見せるために逆上がりをやってみたらできた。やはり意欲の問題なのか。気まぐれに鍛えた筋力のおかげか。鉄の棒に支えられてしばし宙に浮き、辺りがまるでアニメーションのように動く。うれしくて笑ってしまう。幼いときに最も得意だったのが鉄棒だっ…

読みて潤う

幼いころに泣きたいことがあって、目が潤んでくるのがわかっていながら、泣いていると思われたくないと懸命に涙を落とさないようにしていたことがある。映画館などははたと行っていないけれど、少しの涙ならぬぐわない、出てくるものを啜らないでしばらく様…

どうにもならないままで居る

へたってくると隙あらば嘆きたくなってくるが、嘆きばかり言っている人とも思われたくないので、話したくないわけでもない話せることを話して戻ってくる。一人で嘆いているのではどうにもならずそれは独り言で、嘆くことによるけれど、やはり誰かに投げかけ…

気安く投げないでくれたまえ

よくやっていました、それしかやっていませんでした。アルバイトの終わりに、集積場に黄色いビニル袋を投げていました。密閉された集積場の扉を開けると、むわっとしたものに囲まれる。もうそこから早く出たい、むしろ開けたくもない、入口近くに投げて後は…

連続のような一部を見ている

開花するチューリップのつぼみは気づいたときからつぼみであった。球根を植えて芽が現れたと思ったら、もうつぼみがある。つぼみができそうでできないときを自分は知らない。眠っているときに背が高くなるのを、幼いころにも意識していなかったように。花を…

妙なものを覚えてる

舞台であろうと体育館であろうと、舞台照明というものは熱い。ただでさえ緊張する演奏に、照明をも当てられるのだから困ってしまう。とはいえ、そういうものなのだから、額に汗を滲ませながらも歌うしかない。普段の音楽室にはない環境、最後まで慣れること…

コックコート

学生のとき、お昼にしようと学生街の通りを同級生の友人と歩いていた。自分がよく行くパン屋がある通りだ。パン屋は夫婦でされていて、カウンターには可愛らしいご婦人、厨房には寡黙そうな紳士がいらっしゃる。授業やアルバイトの前に立ち寄ると「いってら…

「感じるしかない不安」がある

くじ引きの結果がどうなるかわからなくて不安だ、行きたいイベントの内容がわからなくて不安だ、子の担任の先生が誰になるかわからなくて不安だ。ここ最近の平和な不安である。平和ではあるが不安は不安で、何かの拍子に不安がふっと浮かんできては受け流す…

不快な感情も浸食される

どうなっても不快なことはあるのだ。不快な気持ちで帰宅して、しかし雑事は待ってくれなくて、そのまま一時間が経った。まだまだ不快だった。ああすればよかった、こうすればよかったと繰り返す。自分は衝動で動いてから悔やむことがある。自分の目指すもの…

悪口にある不満を聞く

悪口とは「自分の不満を言っているだけ」と書かれているの本があった*1。おそらく顔を合わせてのやりとりを想定していて、インターネットなどは含まれないと思われる。自分は30代後半であるが、10代のための…というメンタルについての本は、つい読んでみたく…

見えない太陽と歩く

二月だったか、繁華街を歩いていた。お昼近くになるのに、通っていく風が冷たく感じられた。わずかに見える空を探しても、太陽の位置がわからない。高い建物の影が地面を広く覆っている。東の山から昇り、正午に南中となり、西の海に隠れるまでの太陽の動き…