語る、また語る

いつもにプラスα

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2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

のそのそと参る

秋は駆り出されているような催しが多い。準備をして当日を迎え、楽しめはするけれど、いかんせん気がそぞろである。少しの高揚と不安と煩いが逆ピラミッドのようになってそよそよしている。子どものころはそんな催しにあんなに浮足立っていて、むしろ台風の…

「かもしれない」と抗う

厳密に言うと違うのだけれど、あえて訂正するまでもないとき、そうかもしれませんと返したくなる。「かもしれない」というと、否定でも肯定でもなく、話していたことが何となく”うやむや"にされていく。ほんとうにどちらでもいいことについて、別に自分の意…

ときには苛立ちより思いやりを差し出す

相手の棘のある語気に苛立ち、つい厭味を含ませて返す。笑っていない目に同じものを合わせる。二人とも形式的なやりとりができるくらいには大人なのであるから、上辺だけ、言葉だけなら滑らかにまとめていく。小さなことであっても、それでも気持ちはわだか…

もし群像劇だったら

「小説書いたら?」半沢直樹が流行っていたころに、職場の人に言われたことをたまに思い出す。その人いわく、題材はどこにでも転がっているのだから、ここにいたらいくらでも書けるでしょう、とのことだった。わずかな皮肉を感じつつも、そんなものなのだろ…