語る、また語る

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雑記

存分に汲む

財布に入っているカードを、元の場所に戻さずに都度探し回る時間を換算していくとけっこうなものだ。ないなあ、ないなあといっこうに抜け出せない。ごちゃごちゃの財布からカードを出してからレジに並ぶようにしていたが、たまたま並んでから探し始めてまあ…

そよぎながら立つ

むかし聞いていた歌を聞くと、時が経ったことを感じる。いろいろなことを端によけ、自分がその音楽の一部になったつもりになる。何もないようでいて、めくるめく一日を使い果たし、今日に至ったことが思われる。どうにかこうにかやってきた自分に、これから…

描かれないものが現場にはある

暗いことばかり書いていてもあれなので、明るい風に書きたくなる。ただこれを書いている間にも凄まじいことは起こっているのである。いろいろなものを通していろいろな出来事を知るけれど、それだけでは知り得ないことがある。そこに描かれなかった、または…

音に満ちる

Jポップの何が好きかというと、旋律のわかりやすさとか"さび"の煌びやかさとかいろいろあるけれど、そのわかりやすさとか煌びやかさがかえって「ものたりない」と感じるときがある。いや、Jポップは変わらず好きなのだが、ちょっと逸れた雰囲気のものも気に…

可もなく不可もなく

あれよあれよと6月になった。午前6時、起きがけにカーテンを半分開けて台所に行こうとしたら、「ありふれた人生を探していた」とスピッツのボーカルが聞こえてきた。CDを持っていないのでタブレットをたたく。スピッツにしては珍しくストリングスが入ってい…

外をまなざす

あるニュースサイトに行くとついゴシップばかりかっさらっているため、いっそアクセス制限をかけることにした。もはや朝刊とラジオとたまにテレビ、のような古典的なスタイルになりつつある。数年、自分が遭遇したことや知りたいことだけを見たり聞いたり読…

置くか、しまうか

自分はめんどくさがりなため、使いたいものはすぐ取れるところに出しっぱなしで収納している。ただ近ごろ、何でも出しっぱなしなのもどうかと疑問を持った。出しっぱなしにしていると埃がつく。よく使うものならそんなことはないけれど、あまり使わないもの…

おそらく御免だった

「携帯電話を持ってきた人がいる。部屋長は、携帯電話を持ってきていないか確かめること。持ってきた人がいたら預かって、夕食後のミーティングのときに出すこと」林間学校二日目、午後に開かれた臨時の部屋長会で隣のクラス担任は言った。十人一部屋で、持…

"じゃんけん"を仕掛ける

セダンの後部座席に乗って国道を行く。退屈だった。何かおもしろいものはないかと、体を時計の秒針のようにくるくると、いやそれにしては不規則だが回す。スーパーマーケットにレストラン、ホームセンターと、昼なのに明るい看板のネオンは小学生には黙った…

どこまでも言葉を試す

日常的に遠回しな言葉を使いがちだ。遠回しから始めて、伝わり具合を見て直接的に言い換えたりしている。婉曲した言葉は角が立たない分、ぼんやりしてしまい、言ってみたもののもやもやして、だったらはっきり言ったらよかったというときもある。いずれにし…

自分の基準もつくる

職場で社会的地位をと目論んでいた。社会的地位が目的になり自分が何をしたいかもなく、自分はいったい何をしたかったのかといえば、ちやほやされたかっただけだ。もう自分が働く職場はないし、身の回りのことをあれこれやっていることに後ろめたさがないと…

見せかけの枠を取っ払う

惹かれる文章なのだが全体として自分の信条と外れるところがあって、登録していなかったサイトがあった。でもあまりにも気になるから、登録することにした。あいかわらず信条には外れているのだが、そういう人もいるんだなくらいで、思ったより変な気持ちに…

大人になってからは、挨拶でしのげる

小学五年生のときに一人で映画を観に行った。単館だったこともあり、ロビーは出入りする客でごった返していた。ちょうど同級生二人と鉢合わせた。あまり親しくはない隣の組の子たちで、次の上映に向かっていたようだった。二人「あ、〇(私の名前)ちゃん」…

本棚に布

本棚をあまり人に見せたくない。稀に来客などがあると、本棚の本を戸棚にしまう。だったら出しておかなきゃいいのだが、本棚の本は自分の分身のようなので見えるところに出しておきたい。あとはCDとか図書館の貸出履歴もわりと。小さな子どもがぬいぐるみを…

すぐに差し出せますか

近くの席の人が飲み物を机にひっくり返したとき、さっと、拭くものを差し出せますか。鞄の中を探ったものの、もったいないのでは、でもやっぱりと渡したけれど別の人が秒で早かった。何というか、もったいないなんて"けち"なものだ。私は"けち"なのでいいの…

過去の問いを解く

気忙しくてしばし関係ないことをしたくなる。勉強をしようとしたのに机を片付けたくなるのと同じである。と、すごく愛してる人に愛してると言うだけで涙が出る心境について考えていた。もうお分かりの方もいらっしゃるかもしれないが、DREAMS COME TRUEの作…

お答えすることはできません

触れられたくないことは触れられたくないのである。自分が伝えたいと思って伝えるのはよいが、不意に尋ねられてなし崩しで伝わったり、噂がまるで事実のようになっていくこともある。もう少し配慮してほしいといってもそれぞれの言い分もあるだろうから、自…

全身で聞く

気が立っていて、むかし聞いていた「Come on! Yes Drive me Mad」の旋律が降ってきた。GLAYの「MERMAID」だった。歌詞も歌詞だけど、そういうときにゆったりした曲ではなくて、激しめの曲が聞きたくなることもあるのだった。GLAYは中高生のときに叔父がCDを…

素直さは、ときに甚く悲しい

何かと予定が続く5月。朝になったら6月になっていてくれないものか。ならないことは知っている。実家から沢山あるからと、幼いころの写真が届いた。父も母も弟たちも若い。当時の写真に写った子どもたちを見て、何かこの人は好きだった、この人はちょっとみ…

レミオロメン「春景色」~思いが彷徨う~

週末に天気が崩れ、そのまま月曜になった。雨の後に、強めの風が木々を揺らしている。太陽が恋しいような、しかし晴れて暑いと疎ましいような、しまえずにいる長袖のスウェットをかぶる。こういう天気というか気温のときは、遠くに住んでいる人たちは今ごろ…

趨勢の中にある

小学校五年生くらいのとき、ブラジルからの転校生が三人来た。私の地元は人口三万人くらいの市であったが、それなりに工業団地のようなものがあり、近くには海を越えてやってきた人たちによって建てられた、赤や青や緑の住宅がわずかに並んでいた。少しして…

背表紙に感情が絡まる

連休になると物を整理したくなるものでもあり、増えていく物に目をやろうとするのもまた連休である。整理することは楽しいのだが、着手するまでが長い。棚にある本とCDの背表紙を見ながら、もう手元になくてもいいものがないか考える。十年くらい取っておい…

読んで書いてまた読んでいる

4月はとてもブログを更新していて、少し一息のつもりが、他のブログを読むとまた何か書きたくなってくる。もの悲しいときに、誰かのブログを読むことがある。それを生業にしている方の書いた小説や随筆や音楽にある言葉だけでなく、親しい人の言葉に助けられ…

今日の日はさようなら

五年振りに再開した露店で菓子を買い、「また会う日まで」と言って別れた。会話の流れで五年振りだとわかって、もういい年なので来年も来たいがどうだろうということだった。コロナはまあ三年くらいなので、五年というと、もろもろあったのかもしれない。ま…

Nobody's Perfect

完璧な人はいないということを、英語では「Nobody's Perfect」という。言葉数にしても聞こえにしても、これぞ英語である。読むにも話すにも肯定か否定かすぐにわかる。「いない、完璧な人は」でも意味はわかるけれど、日本語としてはあまり聞かれない組み立…

非日常を旅と思う

特別に旅に行きたい人ではないので、旅に行くのは非日常で、すなわちときどき起こる非日常は旅なのである。実際に旅をして生きているわけではないから、しばらく非日常があったらまた日常に戻れることが恵みのようだ。自分にとって非日常は、どちらかという…

変わりたくない意思もある

ついていくことでもないとはいえ、いろいろな変化の速さについていけないと思うことがある。ついていけないながらどうにかやっているのは、案外みんなそうなのかもと感じる。人は変えられないとはいえ、辺りは変わっているように思われる。自発的に変わった…

言葉を楽しむと、会話が楽しい

一年は早いけれど、まだ五月だとも思っている。そんなときに次の年までまだ一年ありますねという趣旨のことを話したら、もう少しですねと言われた。「まだ」と「もう少し」は微妙にニュアンスが違う。「まだ」の方が「もう少し」より目標物に遠く、「もう少…

ラジオで更けていく

夜に目がさめてどうにも眠れず、ラジオをつけてみた。タイムフリーで馴染みの番組を聞いてもよかったが、ライブの電波に軍配があがった。生放送というものは、その音声の向こうに"今"人の居る温度を感じるから、気持ちが芳しくないときには助かる。眠れるま…

あらかたのあらかたでまとめる

さっぱりとした人に会い、どうしたらそんなにさっぱりできるのですかと聞こうとしたことがあるが、さっぱりとした人は自分がさっぱりとした人とも思っていない気がして聞いたことはない。掃除をしていて、もう経年でどうしようもないものも、何とかしたいと…