語る、また語る

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雑記

"ある部分"では大人ではないのだろう

「こうしなれば」と何かを始めても、自分が思ったようには進まないのかもしれない。自分の中にある「こうありたい」との葛藤があって、それに自身が乗っ取られるような感じがしている。「こうしなければ」にどのくらい「こうありたい」が含まれているか、そ…

自分の中でこだまする

文字で読んだ言葉で、長く覚えているものがある。音声で聞いた言葉で、気づいたら思い出しているものがある。たとえば新しい言語を話せるようになりたかったら、読みながら声に出すことが効果的だとも聞く。見ることでどのような言葉なのかがわかり、声に出…

私が知らないだけで

紙の地図ではつかめない陸地や海の広さを、球体をくるくると動かしながらたどる。何やら北極に近いあたりを中心に、ここで眺めていても何か自分がどうこうできることも少ないのだろうと感じ、しかし目は離さないでおこうと思う。石油ストーブからの温風が暖…

たまたまそうであった

自分の気にしていたことが、相手の"大変さ"によって、少し助走すれば飛び越えられるハードルのように感じられる。自分の考えていたことなど、相手からしたら小さいことであるのに、自分は何を気にしていたのだろうと、自分まで小さくなった感じがしたり、す…

慣れすぎている自分に気づく

地は芝生により足を運ぶ度にちょうどよくふかふかしている。煉瓦風のコンクリート地をはさんで、ゲートボールができそうなグランドに出る。芝生よりもグランドよりも、煉瓦風のコンクリートの方が歩きやすい。むかしむかし人類は土の上で暮らしていたはずな…

声に出しながら練る

書くとなると、自分の納得のいくまで言葉を練ることができる。自分の中での基準に達するまで直すことができるから、完璧を目指すところがある自分に合っているのだろうと思う。それが話すとなると、自分の納得のいく言葉しか発しなかったらそれこそ時間が足…

聞いてもらいたいから聞いていた

ある日、人の話を聞けるようになりたいと思った。どうしてかと考えてみると、「自分の話も聞いてもらいたいから」である。まず自分が相手の話を聞けば、相手も自分の話を聞いてくれるかもしれないとの期待があった。過去に、人から褒められたいと話した私に…

やろうと思わなければできない

落葉した木の枝の隙間に晴れた空がある。木の上に空があるはずではあるが、張られている枝があまりにも空に向かっているものだから、もはや空に木が吊られているようだ。昼からあたたかく、サラダをつくる。三寒四温と言われてから気づく。サラダ日和という…

帰宅途中で

ペダルを回して回して重さがなくなり、膝が浮く。県道を直進しようとしたところで、ぐらりと来て膝を派手に擦りむく。車が来たらひとたまりもない。それでもまた立って自転車にくらいつく。片側だけにある補助輪がコンクリートにこすれているかそうでないか…

聞くことがメインになる

音声配信を聞きながら、年末の用事をしていた。メインは用事であって、音声配信はサブであるはずだが、自分にとっては音声配信を聞くのがメインで、サブが年末の用事であった。音声配信を聞くときに空いている手を動かすために用事をする、もはやメインかサ…

顔のわからない誰かのことを、朝に思う

雲が行ってから、縦に二つ続く星にもう一つの星が並ぶ。目印にしている三つ星がない一月の空を泳いでいた目が、オリオン座の形をとらえる。寒波のためか、星が見えない日が続いた。脇道だからこそ車が通る道もあれば、脇道だからといって車が通らない道もあ…

音声と文章ではそのまま逆になる

私の場合、音声と文章はインプットとアウトプットがそれぞれ交差している。音声のインプットとは「聞く」ことであり、文章のインプットとは「読む」ことである。これらについて、音声は何かの道具を持ちながら"ながら聞き"できるけれど、紙の本や情報端末な…

一秒が十秒に匹敵する

曇天の元には一人も人がおらず、寒さだけがそこにある。誰にも会わずに広場を一回りする。日が照っていたならまた違った一日になったかもしれない。せせらぎに沿って歩き、水の流れは陽を受けて光っている。それを手ですくい、宙に投げると粒になる。粒にな…

何かを持ち帰る

迷惑かもしれないと相手に話しかけたけれど、話は続いているからそこまで気にしなくてもいいかもしれないと思う。自分の関心のあることは過ぎて行って、戻してもいい気もしながら何もしない。"相手の関心のあることが何か"を持ち帰る。読書のためにと借りた…

どちらかに比重があるわけではない

文章に書くことにならないものを音声にしている。どちらかに比重があるわけではなく、アウトプットにおいて適しているとした言葉が、"書き言葉"か"話し言葉"かということだと思われる。たとえば、紅葉について感じたことを話し言葉にすると、少し丁寧な言葉…

楽しみが加わる

ボールペンで自分の住所を書いていると、相手の顔を思い出す。文字を丁寧に書くこともあまりなくなり、ペン先はあちらこちらである。どこかで聞いたとおり、年賀状はもはやれっきとした"贈りもの"だろうと、85円という切手を見て思う。読んでいた本の巻末の…

慣れに左右される

知り合いがあまりいないところは話しづらい。この人に話すという人を一人決めて話すといいとか、しかし手ごたえはあまりない。もはや慣れであり、慣れでしかない。すぐストックしてある情報を取り出せるかについても、慣れに左右される。一か月に一回の自分…

それはそれ、これはこれ

まさに自分と渦中にある人のジョークにあっけにとられながら、昼休みの食堂に立っていた。パステルグリーンの小振りな椀の中に不規則な渦巻きが白くくつろぎ、紅白の蒲鉾と深緑の海藻、泡立つような小麦色の粒。それはそれ、これはこれ。仕事のことを休憩ま…

自分のスイッチを切る、または入れる

周りの"人"を見て警戒して困憊しないために、じゃあ見なければいいのではと思う。見ようとすれば見えるものを「見ない」ようにする。SNSで疲れるなら接触を減らそうというのはよく聞くことで、自身もできているし、そもそもSNSらしいSNSはやっていないし、そ…

傘の石突をペンにして

みかんの木についた実は"だいだい"色の花。窓辺の影は、床のキャンバスにますます伸びて平行四辺形になる。あたたかい雨を受けてたたんだ傘の石突をペンにして、乾いたコンクリートに文字を書く。先週分のラジオです。 EP.35 気分の波に先手を打つ - 忘却ラ…

イチョウの木の上と下

屋根より高い黄色いイチョウの木が見えた。屋根から黄色いイチョウがこれでもかというくらい飛び出している。もしかすると、イチョウの木は家より高いところにあるのかもしれず、遠くから見て目を引いたのかもしれない。黄色が空へと打ち上がる、秋の花火の…

また行く羽目になる

ある抽選会で、当たっている子どもの中にいる当たらなかった子どものことが気になる。傍にいながら、自分は当たったことに喜びすぎていなかったのかが気にになる。自分はどういう顔をして景品を持って返ればよかったか気になる。別のところで良いこともある…

楽しんでつられる

人と比べて自分はまだまだだと思い何かが続かない人がいるらしいのだが、自分はまだまだだと思いながらも"もの"によっては続いている。続かないのはほんとうは続けたくないからだというのもそれらしく思われる。これまでであれば、音声配信も完璧に納得いく…

まだ温かい

葉が窓を横切っていく。いくつもの黄色が地に敷かれていく。朽ちた葉が落ちてくるとばかりに思っていたが、落ちてきた葉ばかりの葉はまだ色を持っているのだった。その持っている色で地を色づかせ、やがて土色に戻っていく。冷えるのでカーディガンをはおっ…

A Room in

個人の音声配信は一人で聞きたい。イヤホンは使わないので、聞くときには一人になる必要がある。個人的なことを、また内にあるものを、そっと誰かに小声で話しているような時間を、限られた場所にしまうようにだ。公共や民放のラジオを何人かいる部屋で聞く…

カモフラージュ

性別を尋ねられて、どうみても女性だろうと思いながらも何がそうさせたのかを考える。髪が短い方だ。化粧が控えめである。声がわりと低い。服に入っている色は紺と黒。部屋に入る前にしまったけれどベロア風生地のカーキのブルゾン。スニーカー。迷彩柄のリ…

パラレる

出入口をくぐると、カウンターの向こうに控えめに話している小さな人だかりがある。開店と同時に入店したとき、こちらは客であるのにここにいてはいけないように思われるあの感じだ。もう一度確認するが、私は"訪れる側"であることに間違いはない。さらに進…

近いから少し後ずさる

文字は読む人の速度で読める。意味を考えようと思ったら、戻っても読める。音声配信は聞く人の速度を気にしない。聞く人の考えが追いついていなくても、話す人は話し続ける。聞く人が考えたいときは一時停止する。前の話を聞きたくても、書き起こさなければ…

誰かの声を聞き分ける

何人かでやっているラジオ番組を聞いていると、はじめのうちはどれが誰の声なのかまったくわからない。名前もおぼつかないから、こういう声の人やこういう声の人がいて、どうやら今まで話していた人とは別の人に、話している人が変わったようである。しかし…

ぶっきらぼうなようで

ざっくりした生地の靴下に足を通す。足がつつまれ、あたたかさが封じ込められていく。足が生地にくるまれて守られている。厚手の外衣をはおり外に出る。風は肌にまだやさしく、服と服にはさまれている気体が体を包んでいる。一本調子の言葉はぶっきらぼうな…