2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
予定を心待ちにしながらも少し憂鬱という葛藤が生じるなら、もう予定は最小の夏でいい。先に予定を入れなくても、当日や前日に行けるところやできることをやる。予定を立てる必要があるものは、もうあっさりと外す。公開討論会なるものを通しで見ると、文字…
自分は"たいしたことはしていない"と思っていても、案外たいしたことをしているのかもしれない。この高温の中で過ごしていること一つとっても。気づくとほろろになっている身が持ち直すことも。小学生のころ、通学路に大きなシベリアンハスキーのいる家があ…
人と日ごろ会話をしていて、こんなつもりではなかった様子になることがある。肯定だろうところを否定してしまったり、笑いを取りに行ったら同情されたり。そういうことならはじめから肯定や笑いを頼んでおけばいいのだが、会話においても相手にこうあってほ…
「このあたりに灯台はあるのでしょうか」「灯台を探してるのですか」「灯台ですか」「灯台です」「灯台ですよね」「はい灯台です」灯台を待ち構えて、港の後ろから粗いコンクリートらしい構築物を進み備えられた短い階段を上る。すぐ隣を小さな漁船がエンジ…
もしかして猛進しているのではと思い直す。まさか猛進が既に先を行っていたようだ。猛進しないようにしていながら、猛進することを手招きするものに目がいく。何も知らない、何も見えなかったから楽観できたことも、見えてくる部分が足されていってしょんぼ…
おおよそ真っ新で生まれてきた自分が着々と装ってきたものをなくしたとしたら、その装ってきたものの記憶だけをたよりにまた何かを装う気がしてならない。そうしたら、その人との空気もまた別のものになるかもしれない。自分だけでどうにかしたつもりがあま…