語る、また語る

いつもにプラスα

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連続のような一部を見ている

開花するチューリップのつぼみは気づいたときからつぼみであった。球根を植えて芽が現れたと思ったら、もうつぼみがある。つぼみができそうでできないときを自分は知らない。眠っているときに背が高くなるのを、幼いころにも意識していなかったように。

花を楽しみにしているのだから、つぼみがついたら見てしまうものではあるが、つぼみをつくっているときがあるから、つぼみがあるのだ。つぼみになるまでの姿を拝みたくなったけれど、もう次の春を待たなければならない。

先に花を咲かせる桜は、つぼみになっていくのを追いやすいのだけれど。

日光を追うように伸びていくチューリップが風に揺れていた。咲くことだけを考えているように思われた。