具合を尋ねたら、
「平気だよ」と返事をされた。
その自信はどこからくるのか。
若さゆえのものか。
無知なだけか。
気の持ちようとはこういうことなんだろう。
自分が子どもだったときの前向きさが
遠くに見える。
ところで、自分は平気と言わずに
「大丈夫」と答えることがよくある。
少し調べたら、大丈夫は肯定的にも
否定的にも解釈ができるようである。
何かを勧められて断るときに、
大丈夫ですと伝える。
大丈夫は両方に振れてしまうので、
なんとなくしっかりしていない感覚がある。
意味からしたら丈夫なんだけれど。
大丈夫ではないのに、
大丈夫と言ってしまって、
何だか言葉と気持ちがあべこべになって、
すっきりしない数々の経験が
それに拍車をかけているようだ。
そういうことならば、平気にも
"平気で嘘をつく"なんてのもあるが、
あまり気にならない。
その言葉にあるその人の歴史は、
その人の言葉のイメージをつくる
要素の一つになっている。
ネガティブになったとき、「平気」
と黙って唱えてみてはどうだろう。
知っている言葉は多い方がいい。