後悔していることがあって、
あのときもっとこうしていたらと
やりきれない気持ちになることがある。
しかし、一長一短という言葉は
本当にその通りで、
選んだ方にも選ばなかった方にも、
どちらにも長所と短所があるものだ。
もし長所しかなかったのなら、
仮にそういうことがあったとしても、
そもそも後悔の念を抱かないのではないか。
人を羨ましいと思うときがある。
ここでも一長一短を持ち出して、
羨ましいことによって生じる相手の
短所を考えてみる。
羨ましいことは羨ましいけれど、
疑いもなく羨ましい状況は脱する。
そうやって気を収めている私は、
やはり生身の人間である。
後悔や羨望を繰り返すより、
食器を片付けたり、
読みかけの本を開いたり、
やることは転がっているけれど、
それでも、後悔や羨望に浸りたいときもある。
もはや後悔や羨望は、
次の行動のきっかけですらある。
邪道かもしれない。