語る、また語る

いつもにプラスα

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それもまたあり

元職場の同僚と、
一年半振りに会ってきた。


退職から二年。

二年前に移行すると聞いていた
システムが未完だったり、
終わる予定だった社内行事が
維持されていると聞いた。

人の入れ替わりももちろんあった。


共に仕事をしていた同僚たちが転職し、
入院など体面に変化があった方たちも
いらっしゃった。

同僚と話していると、
二年も過ぎた気しなかった。
ついこの間まで乗り合わせて
一緒に現場に行っていたような。


わが身を振り返り、ああ自分は、
こちら側を選んだのだと実感した。

仕事を続けるか辞めるか、
どちらにも短所があったが長所もあった。

そもそも長所があるから
選択肢に加えられるのであって、
それゆえ選ばなかった方を選んだときの
得たかもしれないことを想像して、
後悔が湧くこともある。


「それもまたあり」、だから迷う。


でもいずれにせよ、
一度「それもまたあり」とした方に、
自分はいるわけである。

だからもし後悔などすることがあっても、
まあ「それもまたあり」とはいえまいか。

ならば「それもまたあり」は、
思考に別のことや次のことに切りかえる
後押しであり、思考を同じところに
留まらせないためのきっかけにもなりえる。

帰り道に、そんなことを思った。