よくやっていました、それしかやっていませんでした。アルバイトの終わりに、集積場に黄色いビニル袋を投げていました。
密閉された集積場の扉を開けると、むわっとしたものに囲まれる。もうそこから早く出たい、むしろ開けたくもない、入口近くに投げて後は知ったこっちゃない。
あんなに美味しそうに運ばれたのに、どうして残ったものをこうもを嫌うのだろう。
じゃあ、投げて袋が破れて中身が溢れたら。
入口に積み重なったら、後から来た人は入れられるだろうか。
集積場に入れたらそれを回収する人がいるけれど、その人たちのことは考えているのか。
捨てるのは、自分のためにいらなくなったものたちである。
入口から離れたところから順に、静かに、整列させて置く。そうありたいものだ。
家族に注意して、でも自分はむかしできてなかった、とそんな話をした。