五年振りに再開した露店で菓子を買い、「また会う日まで」と言って別れた。会話の流れで五年振りだとわかって、もういい年なので来年も来たいがどうだろうということだった。コロナはまあ三年くらいなので、五年というと、もろもろあったのかもしれない。
また会う日まで。
自分がつぶやいた言葉が意外に感じられた。焚き火を囲んで口にした、そんな歌もあった。
いろいろ"おまけ"も付けてもらったことだし、また五月になったら「また来たんですよ」とかいって、相手が覚えてなかったとしても驚かせてみたいものだ。そんなことを思いながら、菓子の袋をぶらさげて歩いて家に帰った。