語る、また語る

いつもにプラスα

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草野マサムネという人

スピッツの「雪風」をリピートしている。

もともとは、
2016年発売のアルバム「醒めない」に
収録されている曲のひとつくらいの
捉え方だったけれど、
ふっとこのフレーズが耳に入ってきて、
聴き込みたくなった。

君は生きてく 壊れそうでも


壊れそうと思えるほど冷静ではなかったが、
それに近いことはあった。

katari-mata-katari.hatenablog.com


自分のことを代弁してくれるような
フレーズを見つけると、うれしくなるよね。

こんな歌詞が書けるなんて、
草野さんはどんな経験をされて
きたんだろうと思った。

まあ、想像ということだってできるし、
上手く言葉にできないけれど、
彼だけの感性はたしかにある。


現実と離れたとこにいて こんな風に触れ合えることもある
もう会えないって 嘆かないでね
雪風」(2017)

スピッツの作品はすべてを
聴いていたわけではないけれど、
草野さんの中で、
一つの柱みたいなものがあるとしたら、
「もう会えないかもしれない誰か」に向けて
歌っているということではないだろうか。

君ともう一度会うために作った歌さ
今日も歌う 錆びた港で
「みなと」(2016)

 

代表曲にもこんな歌詞。

「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい
「チェリー」(1996)

その誰かはもう会えない人なんだけど、
「また会えるかもしれない」望みが
心のすみっこにはあって。

縁があれば、また会える。
生きていれば、また会える。

もう会えないかもしれない人の方が、
今会えている人よりはるかに多い。

でもまた会えるかもしれないと
思いながら、過ごされているんじゃないかなと。

スピッツっの作品って、
生きれば生きるほど刺さるのではと、
感じている36歳の秋。

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