わたしは性欲がある方だった。
まあ過去形であるが。
アラサーなんてまだまだ先のことだと、
思っていた若いころは、
食べて、体を重ねて、寝る。
そのために生きていたといっても
いいだろう。
いついつは恋人と夜を過ごせるから、
気のすすまないことも、
やってやろうじゃないかと。
本当にそんな感じでした。
非常に動物的に過ごしていた。
お酒が入ると、その界隈の話をする
種族の人たちもいるものであるが、
わたしもある意味そういう種族だった。
自分からはしないが、
振られたら明け透けなく答えるし、
そういった輪にいるのは楽しかった。
みんなそれなりにマナーを
わきまえていたからだろう。
そういうことをオープンに話せる
友人もいた。
ブログでも、
稀に直接的に書かれている方を見かけて、
大きく頷いている*1。
それらをひっくるめてこそ、
人っていえると思う。
翻って今はというと、
もうそんな若さはありません。
若さとは、すごいものだ。
全部ひっくるめて、
もうまったく同じような気持ちには
ならないのだと思うと、
その若さが少し愛おしくなる。
*1:なんというか、尊厳のあるものに限るけれど。