語る、また語る

いつもにプラスα

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見えない太陽と歩く

二月だったか、繁華街を歩いていた。

お昼近くになるのに、
通っていく風が冷たく感じられた。

わずかに見える空を探しても、
太陽の位置がわからない。
高い建物の影が地面を広く覆っている。

東の山から昇り、正午に南中となり、
西の海に隠れるまでの太陽の動きは
どこでも見れるわけではなかった。

アーケードになっている通りで、
日が直に当たっている場所を
探すこともむずかしい。

繁華街とはこうも寒いものであったのか。