語る、また語る

いつもにプラスα

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麗しい目で物を言う

自分の三分の二くらいの身長から注がれる眼差しが、準備はいいかと問うている。

球の打ち合いのようなことをしていて、彼女のターンになると決まってそうだった。そんなに見つめられたら見つめ返すけれど、こちらの目はどんな物言いをしていたのだろうか。

私はスポーツを極めたことはないが、卓球などのサーブのときには、相手の様子を目で捉えて打つということをするのだろうか。また野球のピッチャーとキャッチャーが、手のサインや首を振る、頷くといった動きを通して投球を組み立てることもあるすると、そこに目と目で交わす意思があるのではないかと思う。

言葉がない交錯というものを私たちは自然に行っていて、それができるからお互いに滞りなくその場を過ごすことができる。

言葉にしなくては伝わらないと心から納得している。しかし、目や身振り手振りで伝わることや、伝えようとする姿を目の当たりにすると、遥かむかしに戻ったような懐かしさがあった。