語る、また語る

いつもにプラスα

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あたりまえは、特別である

海沿いの炭鉱の町で三代に渡って過ごす家族が題材の絵本「うみべのまちで」。その一場面で、子どもが友だちと立ってブランコに乗っていた。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコだ。思いっきりこぐと海が遠くまで見えるブランコに立って乗るとは、ど…

むしろ与えられている

書けば書くほどに調子が出てきて筆がすすむ。しかしどんどん自分しか見えなくなっていくようでもある。ミヒャエル・エンデ文、佐藤真理子訳「満月の夜の伝説」にこんな一文があった。(以下、内容についての記述あり) お前の魂を救ってやろうなどと、思い上…

弱さは、誰かの弱さを想像する強さになる

人目を気にしたり、人に嫌われたくないとか、そもそも自分に自信がないと思うことは、ともすれば気持ちの弱さと見られる。少なくとも自分にはそういう気持ちの弱さはあるし、その弱さをなくしたいと感じることもあるけれど、逆に気持ちの弱さにこだわらずに…

眠って逃避する

「大学に行くことになったんだ」と言われて、どこのと聞いたらとなりの大学とわかってこれからも会えるのだとうれしくなった。自分は15歳以上若くなっていた。そういえば番号変わってないよねと顔を上げると、別の女子たちに連絡先を聞いていた。いかにも彼…

何もかもに独りでぶつかるくらい若い

同僚がつらそうにしていたので、水曜日に空き地で話を聞いた。水曜日は定時退社日だった。コンビニエンスストアで飲むものを買ってきた。同僚は甘味も買っていた。別に同僚から頼まれたわけでもないが、環境を変えようにも自分にできることはやり尽くしたと…