金曜の仕事を終え、まだ明るいうちから同僚とお酒を飲みに行った。夏だった。掘り炬燵がいくつかある大部屋に通されてしばらくすると、三十代前半くらいの若めのサラリーマン風の人たちが一列挟んだ斜め向かいに入ってきた。お客さんは他におらず貸し切り状態。二十代そこそこの自分と同僚、彼らを意識せずにいられない。とりあえず視線を送る。お互いがお互いに気づく。同僚と一旦会計を済まして、同じ卓を囲むことになる。
警戒心もなく、あっけらかんと笑っていた。そんなことがあった。まあ、楽しかったのはそのときだけだったので、後は省略する。