語る、また語る

いつもにプラスα

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失敗は機能の一つ、と思う

結果が良いことが良いことだと思ってきた。だから失敗のないようにして、失敗すると自分を問い詰めた。失敗を避けるのは、疎外を恐れていたからだ。失敗したら怒られる、怒られたら嫌われる、嫌われたら居場所がなくなる。

恐れを払拭し切ってはいないが、少なくとも個人の行いを見てみると、小さな失敗はそこらじゅうに溢れている。物を失くすし、家族と喧嘩はするし、買った途端に売値が下がるし、他者が関わることは特に、制御も予測もできにくい。

そうなると、失敗は自分にあらかじめ設定されている機能と思えてきた。そりゃあ何もかも上手くいって、成功するのもいいけれど、そんなことは自分にはできない。失敗はよくあること、成功したらラッキーくらいに構えておくこともできるのだ。期待値を下げるとか、完璧を課さないことにも通じるかもしれない。まず悲観から入る自分にぴったりである。

小さな失敗はあるものと思えると、まあ、人目はあまり気にならなくなる。人にいいように思われたいとかも少なくなる。いいように思われたいことは否定しないが。

気楽な人はこんな感じなのだろうかと、今日もぼんやりと考えている。