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がんばり屋さんの自己嫌悪スイッチの切り方~下園壮太さんの本より〈3〉~


がんばってもうまくいかない、
でもがんばるのをやめるのも不安。

がんばる子供の心が強すぎると、
がんばらないと不安になるのでした。

そして、がんばっても
思うような結果が出ないことにたいして、
「自分なんて」と自己嫌悪になる。

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そんな方に著者が提案しているのが、
自己嫌悪スイッチを切るというものです。

わたし目線で言い換えるならば、
「がんばらない自分だって、
いいじゃん」とみとめることです。

あきらめるのではなく、「許す」。

この許しの感覚をもつことは、
これまでがんばり続けてきた人にとって、
むずかしいことだと思います。
たくさんの時間が必要かもしれないです。

でも、「がんばる」のも限界、
でも「がんばらない」のもできないなら、
今こそ変わるときなのです。


やり方としては、
3割の目標設定
いいところさがしということをします*1

3割の目標設定とは、
今の自分を0、
なりたい自分を10としたときに、
3を目指すということです。

なぜ10ではなく3なのかというと、
10としてしまうと、
今の自分からの変化が大きすぎて、
リバウンドが起こりやすいからだそうです。

一時的にできたとしても、
また元の自分に戻ってしまい、
やはり自分はできなかったと、
自己嫌悪がつのってしまいます。


なりたい自分をイメージして
行動した結果どうだったかを
振り返るときにするのが、
いいところさがしです。

たとえうまくいかなかったとしても、
「いい経験になった」、
「自分のできる限界を知ることができた」、
「知り合いができた」といいところを
見つけていくのです。

いいところを見つけることで、
まったくできなかったわけではないという
視点をもてるようにします。

よかったことは3つあげます。
それから、わるかったことを1つ、
わるかったことについての対策を考えます。

対策は、完璧なものである必要はなく、
次はこうしてみようくらいの
軽いイメージでいいそう。

これらを繰り返すことによって、
自己嫌悪スイッチを切るトレーニングを
するのですね。

なお、どのくらいの回数が
必要なのかというと、
大きな失敗なら40回、
小さな失敗なら400回だそう*2

数回失敗しただけで、
「自分は変われないからだめだ」と
なるのではなく、
「2回分前進したから、
あと38回失敗しよう」と気を取り直す
きっかけになりそうです。


ちなみに、
自己嫌悪スイッチを切ること以外に
切るスイッチとしては、
以下があげられています。

〇「休めない」のスイッチ
〇短期目標依存のスイッチ
〇できる人(一番になりたい)のスイッチ
〇「自力で」スイッチ
〇効率優先・焦りのスイッチ
〇気配りスイッチ(人目が気になるスイッチ)
〇我慢のスイッチ
〇「感じない、無視する(表面飾り)」のスイッチ
〇人間不信のスイッチ
〇不安のスイッチ
〇イライラのスイッチ

これらを踏まえたとしても、
はじめに出てきた
自己嫌悪スイッチを切るというのが、
そもそものベースになってくるというのが、
一通り読んだところの感想です。

がんばり屋さんは、
どうしてもがんばりすぎてしまうので、
気楽にゆっくり変わっていこうくらいの
心もちでいいのです。


参考文献 下園壮太 著「がんばることに疲れてしまったときに読む本」、PHP、2015年

*1:わかりやすくするため、著者の説明と少しニュアンスを変えています。くわしく知りたいときは、本を読んでみてください。

*2:著者の経験から導き出されたもの