読書
感情は事実ではない、との見方がある。以下、ジュリー・スミス著、野中香方子訳「一番大切なのに誰も教えてくれないメンタルマネジメント大全」の一部を参考に書いていきます。 感情とは、脳が提示する選択肢の一つ 感情は推測であり、あくまでも選択肢の一…
日々湧いてくる感情について、思いを巡らせたことはないだろうか。私はメンタル不調の経験から感情を感情として認識し、興味を持つようになった。それまでも感情はあったはずだが、あたりまえすぎて、またあまりにも自分と一体化していて気づかなかった。 感…
『自意識と創り出す思考』第11章では、自分自身ではなく創作物にフォーカスすることが、創作意欲を高めると書かれている。 創作者として生計を立てている人は、創作者である自分自身と創作物を明確に区別できていることが多い。この区別は決定的に重要だ。な…
完璧さという理想がある人が持っている、自分は不完全だという「嫌な思い込み」は、そもそも打ち消されなければいけないのだろうか。『自意識と創り出す思考』第8章では、完璧は幻想であり、不完全さはあって然るべきなのだから、完璧という理想を手放そうと…
『自意識と創り出す思考』、第4章の目に見えない構造と第6章の内なる脅威では、嫌な思い込みを打ち消すための理想を抱くことは、自滅とストレスを生むと書かれている。まず、自滅について、これは、「緊張は解消に向かう」構造に関係する。弓矢のように、弓…
『自意識と創り出す思考』の第3章は、あなたは誰?である。5ページと短いながらも、興味深いことが書かれていた。この本の立場としては、「自分が何者かを知ることはできない」というものだ。人は「持っているもの」や「持っていないもの」で自分を定義しが…
『自意識と創り出す思考』の第2章は、「理想」と「嫌な思い込み」である。理想とは、自分の「嫌な思い込み」の反対の状態で、理想を抱き続けるのは、無意識の思い込みを打ち消すためだと著者は書いている。たとえば、自分を臆病だと思い込んでいたら、理想は…
「自分のことをどう思うかではなく、自分が何を創り出したいかにフォーカスせよ」というのが、この本の一貫した教えだ。第1章では、自意識にフォーカスすることの問題として「学習」を例に出し、学習における自意識へのフォーカスは、制約になるという記述が…
「自意識」のことを書くにあたって、図書館の蔵書検索で「自意識」と検索する自分は、自意識が高いと自覚している。ブログに書く前に、どなたかの書かれた自意識についての所見とか、学問的理論とか雰囲気のようなものを確かめておきたくなる。ある程度、何…
小さい男の子とかなしみのはなし。男の子とかなしみのやりとりをとおして、かなしいときにどうしたらいいかのアドバイスしてくれる絵本です。かなしみは、手足があって丸っこいおばけのようなかたちをしていて、アタッシュケースをもって、からやってきます…
「おはなをあげる」は、文字のない絵本です。父親と買いものをした帰りに、道端で花を見つけた女の子。ひとつ見つけると、次から次へと、花が目に入るようになります。片手にいっぱいになった花は、道すがら出合っただれかへのプレゼントに。女の子が花をあ…
わたしの「まだ大丈夫」は、あまりあてにならない。「まだ大丈夫」と思っていたら、ある日、パタリと倒れた。 自分ができることをしなさい自分にできないことはしなくてよろしい。無理なことをしてはいけない。 無理するというのは、"そうならないのに、そう…
「自分なんて」「自分は駄目だ」と自分を責めていたのが、今から3年くらい前のこと。おそらく、仕事のストレス→ゆとりがなくなる→身体のつかれ→マイナス思考のループだった。「自己肯定感」についての本を読んでみたりしたけれど、あまり効果を感じなかった*…
弱いものいじめをしていたねこが、ひよことの出会いをとおして、変わっていくはなしです。ねこはひよこから必要とされていると感じ、ひよこをたいせつにするようになります。性善説が柱になっているようです。誰かと共に過ごすことのうれしさを思い出します…
きびしくなったやさしさ*1によって、どんな現象が起きているのか、そして、やさしさ社会への向き合い方をまとめます。「こわれもの」としての自己きびしいやさしさ(予防的やさしさ)によって、ひとびとは「こわれもの」のようにあつかわれるようになりまし…
まわりを取り巻いているきびしいやさしさ*1。なぜ、やさしさは、きびしくなったのでしょうか。その理由として、自分の人生にこそもっとも価値があるという考え方(人生の自己目的化)があげられています。人生の自己目的化が、人格崇拝、楽しさ至上主義、能…
やれ「おもてなし」などといわれるけれど、そんなに居心地がいい世の中じゃない気がする。なおかつ、自分もふくめて、人に気を遣いすぎてないかとも思っている。これらの違和感は、社会のやさしさの決まりが、きびしいからではないかとこの本は説いている。…
先日読んだ本、岡部敬史「ブログ進化論なぜ人は日記を晒すのか」(2006年出版)の一節です。 面白いブログ、多くの読者を獲得するブログというのは、自己主張と情報のバランスがよくとれているものが多い。ブログに何かを書く場合、往々にして「主張」と「情…
下園壮太さんの「がんばることに疲れてしまったときに読む本」より、大人の心とはどんな状態のことをいうのか、「大人の心の通信簿」を一部紹介します。 子どもの心は、完全にやる・全力でやる・成長する(しかも早く)・一人でやる・逃げない・我慢する・感…
自己嫌悪をやめるためにはどうしたらいいのか。下園壮太さんの「がんばることに疲れてしまったときに読む本」によると、それは「3割の目標設定」と「いいところさがし」。 がんばらない自分もみとめて、許すことで、なりたい自分に近づきます。
がんばりすぎてしまう人の子供の心とはどのようなものなのでしょうか。大人になってからも子供時代と同じ「がんばり」をしていたら、がんばることをやめられなって、つぶれてしまうかもしれません。 子供の心を知ることで、自分を振り返りたいものです。
がんばっているのに、なかなか思うようにいかない、でも、がんばることをやめられないと悩んだことはないでしょうか。「がんばる」では限界、でも「がんばらない」もできないとき、その人のなかには、どんな気持ちがあるのでしょうか。著者によると、がんば…
ひとりぼっちのちいさくてしろいペンギンが、ものの見方を学んでいく本です。ストーリーは、ここにはいない「おかあさん」との対話に沿ってすすんでいきます。 「おかあさん おかあさんどうして ぼくはほかのこよりも はしるのがおそいの?」「それはね まえ…
のんびりと自由に毎日を過ごしていた一匹のさかなが、少年が橋の上から落としたチョコレートを食べたことで、変わっていきます。茶色と白のモノクロで描かれた絵にも深みがあります。以下は、2008年の毎日新聞三重版、佐治晴夫さんのコラムです。(みやざき…
何でもかんでも学校が教えてくれるわけではないですが、学校生活が子どもの情操に与える影響は大きいものです。大人になるためには必要ですが、学校では教えないことがあるそうです。一つは、「気の合わない人ともつきあっていかなければならない」ことと、…
社会にはいろいろなルールがあります。では、なぜルールがあるかというと、ひとりひとりの自由のためであり、欲望の実現のためです。 たとえば交通規制を思い出してください。どんなに急いでいても前の信号が赤ならば必ず止まる。一見すると「早く目的地に着…
先日の記事では、気の合わない相手とやむをえず一緒に過ごさなければならないときにどうしたらいいかを、菅野仁『友だち幻想』という本にのっとって書きました。相手から距離をとって、お互い傷つけあわないようにする「やりすごす」という方法でした。 kata…
学校や職場、地域など、人の集まるところに身を置くと、自分とは違う振る舞い方、考え方や感じ方をする人とも、いっしょに過ごすことになります。したがって、「気の合わない人」と一緒にいる作法を真剣に考えなければならないというのが、この本を通じての…
もうじきたべられるウシである"ぼく"が、お母さんに会いに行くはなしです。ごはんのまえには「いただきます」あとに「ごちそうさま」を口に出す意味。肉ははじめからその形ではない、お刺身はそのまま海に浮いているのではない。たべられるまでにどんな道を…
大きな木がある公園とない公園、どちらに行きたいですか?わたしは大きな木のある公園が好みですね。木は日陰をつくってくれるのがいいのです。ちょっと暑い日には、何より涼しいんですね。したことはないけど、木の下でバーベキューをしたり、テントを張っ…