語る、また語る

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完璧はこの世界に向いてない

完璧さという理想がある人が持っている、
自分は不完全だという「嫌な思い込み」は、
そもそも打ち消されなければ
いけないのだろうか。

『自意識と創り出す思考』第8章では、
完璧は幻想であり、
不完全さはあって然るべきなのだから、
完璧という理想を手放そうと説かれている。

 

もしあなたが完璧さという理想に囚われているなら、一番いいのは手放すことだ。その目標に価値はない。追っても進歩にも何もならない。それは空虚な理想に過ぎず、しかも止むことのない自己非難がくっついている。

 

だから、もしあなたが完璧な人間を目指しているのなら、ひとつ伝えなくてはならないことがある。驚くなかれ、この惑星はそれには向いていない。気の毒だが、ここは地球だ。(中略)ここには完璧さよりもっといいものがある。それは意外性や、愛や、喪失をも含む、あらゆる素晴らしい不完全さに囲まれて生きる人生だ。


自分自身にも、仕事にも、
身内にも、完璧主義だった。
「自分が思う完璧」と照らし合わせて、
不満だけを積み重ねていた。

たとえば仕事について、
一度ミスをしたくらいで、
自分は駄目だと思うこと。

俯瞰をしてみたら、ミスをせずに
やり終えた案件の方が多いはずなのに、
一部を全体に反映しすぎであった。
(もちろんミスはない方がい)

ぼろぼろで退職したけれど、
だから酷い過去だったと結論づけるのも、
短絡であると最近は思う。
よかったことも、なくはなかったのだから。

誰かと暮らすことについても、そう。
家族もわたしも完璧ではない。
いいところもあるし、いただけない
ところもある。
完璧ではないからといって、
自分も相手も駄目なのか。

妥協点を見つけることはできると、
家族を持って10年になる今は思う。
むずかしいですが。

「誰もが不完全だ」 ジョン・ウッデン(バスケットボールコーチ)

「鐘を鳴らせ まだ鳴る鐘を 完璧な捧げものなんかない 何にでも割れ目がある 光はそこから差し込んでくる」 レナード・コーエン(シンガーソングライター)


そして、誰もが完璧ではないことを
完璧に受け入れようとするのは、
また完璧の罠なので、ほどほどに。