感情は事実ではない、との見方がある。
以下、ジュリー・スミス著、野中香方子訳
「一番大切なのに誰も教えてくれない
メンタルマネジメント大全」の一部を参考に
書いていきます。
感情とは、脳が提示する選択肢の一つ
感情は推測であり、あくまでも選択肢の一つ。
その人の必要を満たし生存するために
出来事を意味づけようとする脳の試みで、
自分がそう感じるからそれが事実、
とはならないのだ。
感情は一種の経験、ともある。
感情はそのままに、思考の舵を取る
感情とは感じるものであり、私たちは
望み通りの感情を抱くことができない。
こんな感情は持ちたくないと思っても、
感じるのだから仕方がない。
ある感情を抱いたとして、それが事実だと
決め込むか、多くの考えの一つにすぎないと
するかは、私たちの「思考」次第である。
その感情を事実として受け入れるか、
他の考えを積極的に検討するか、
私たちは「思考」の舵を取ることができる。
現在の思考や感情を事実として扱うと、それらに従って将来の思考や行動が決まる。そうなると人生は、情報に基づく選択ではなく、感情的な反応の連続となってしまう。
また、自然に浮かぶ思考を
コントロールすることはできないが、
その思考が現れたときにどう対処するかは、
「思考」により決めることができるともあった。
たとえば、評価の分かれる避けられないことに
嫌悪感を持ったとして、それを嫌悪なものとして
遠ざけるのではなく、ポジティブなところを
あげてみることで、未来の思考と行動が
変わることもあるだろう。
思考の切り替えは、スポットライト
思考の切り替えを、著者はスポットライトの
ようなものと書いている。
思考に関して、「注意」は力になる。注意をスポットライトのようなものと考えよう。多くの人はそのスポットライトの向きを、それが動くに任せている。脳は、危険や脅威を感じたら、スポットライトの主導権を握ろうとするだろう。しかし、私たちは意図的にスポットライトの向きを変えて、自分の経験の特定の側面に光をあてることができる。
これは思考を遮断して無視することではない。どの思考にスポットライトをあて、クローズアップし、ボリュームを上げるかを意図的に決めることができる。
注意を向けることに慣れるために、
何かに感謝することを習慣にするといいとあった。
一日一回感謝していることを
三つ書き出すことが勧められている。
感謝するということは、脳が心を明るくするものに
注意を向ける練習になるそうだ。
おわりに
感情は脳が提示する選択肢の一つであるから、
事実と決めずに、他の考えを検討する。
そうすれば、未来の思考と行動に
影響を与えることができる。
感情をほとんど感情を事実としてきたことに
気づいたが、思考の切り替えは、
これから実践していけばいいと思っている。
題材はそこらに転がっている。