語る、また語る

いつもにプラスα

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転機から得た気概

転機というのは、人それぞれ、
大小いろいろだけれど、私の直近で言うと、
医者に行くほどに心が荒れたことである。

大したことはない、
そのことを少し書いておこうと思う。

兆候は恐ろしかった。
何せ経験したことのない類のことばかりだ。
じっとしていることすらできなかった。
外出する気力もなかった。
もちろん会社は休んだが、
騙し騙しやるのも限界だと実感した。

ラジオを流して気を逸らしながら、
耐えるしかなかった。
薬は効くのに少々かかるのだ。


一人のときに居ても立っても居られなくなると、
とにかく誰かと話したくなった。

父や母、友人に電話した。

市や県、社団法人、NPOなどがやっている
相談窓口に助けられた。
まったく繋がらないこともあったが。


あれから数年。

私は変化に立ち会う気概を得た。

変化していく自分と周りに、
翻弄されることもあるだろうが、
私はそのことを知っている。

どんな変化があろうと、私は心して待っている。