語る、また語る

いつもにプラスα

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言葉にできるときを待つ

周りでそこにいない人の悪口になったときに、いたたまれない気持ちになることがあった。同調するのも否定するのも気が引けるから、「そうなんですか」とか「えー!」とか返していたけれど、同調しなければいけない雰囲気を感じていたし、むしろ同調したこともあった。

今となってみれば、「そうなんですか」とか「えー!」と返してそれ以上深まらないようにしたのでよかったと思えるが、「ねえそう思うよね」みたいな相手の押しを学生のときなどは恐れていて、早く話が変わることを願っていたりもした。やめようと促すのも、大人ならともかく、若いときには難しかった。

とはいえ、言葉に出せるということはまだ「まし」だとも思っている。どうしようもないことについて、自分は言葉にするのをためらうことがあるからだ。自分の言葉に翻弄されるというか、そうなると困るから深くしまっておきたいというか。そんな少し遠い過去がある。

言葉にしてみたら大したことはないのかもしれないが、書けるときを待っておく。