語る、また語る

いつもにプラスα

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「思う」も休ませる

締切が迫っていようが、お昼近くになって不具合が発生しようが、客先からの妙な問い合わせに頭を捻っていようが、昼休憩はやって来るのである。

昼休憩のときにふと懸念を感じて、それについて考え出すともう休憩どころではなくなった。同僚たちと場を合わせるための会話を楽しもうとしても、楽しめない。うどんは美味しいはずなのに美味しくない。

うどんくらい、美味しく食べたってよかったのだ。

5月にさしかかるころ机に向かって、開け放たれた窓から吹いてくる少し冷たい風と、窓枠からはみ出しそうな新緑と、澄んだ空を目に刻んだってよかったのだ。

天気の良い日には手のひらに乗るであろう地平線を、しばらく眺めていたってよかったのだ。

自分なりに「思う」を休ませていたのだろうけど、今の自分ならあのときの自分を、もっとずっと休ませられる気がする。

東窓に水面を映す建て物に入り、仕出しうどんをすすることは、おそらくもうない。