語る、また語る

いつもにプラスα

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秋の激励

内に籠りがちというか、周りに疑心暗鬼になりそうなところを、困っている、と話そうものなら、あちこちからあれこれ出てくる。フライパンで炒ったポップコーン豆が、温度が高くなって次から次へと弾けるようである。ポップコーン豆はあっても火をつけなければポップコーンはできず、自分が火をつけなければできるものもできないとでもいうようだ。そうして出てきたものを目の当たりにすると、また明日を過ごそうと思える。もちろん、何も出てこないときもあるけれど。

これまでに無神経に"袈裟斬り"してきた人たちが目の前の相手に乗り移り、今の自分にちくりと復讐を企てていることはないだろうか。相手がむかしの自分に見えてきたりして、口角が不気味に上がる気がする。いつか思い知ることや、いつまでも思い知らないことによってもやのかかったような身体を引っさげて夜道を行く。

金木犀の香は、服に移るほどに強い。