語る、また語る

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プロセスを楽しむ

鰻。

むかしは見向きもしなかったが、
年を重ねると同時に、「食べておいたら
夏を乗り越えられるはず」という
暗示のために便乗している。

昨年から、近くにある仕出し屋さんに
予約をしておいて、
当日取りに行くというスタイルにした。
注文したのは鰻丼。

お昼前、仕出し屋さんで鰻を受け取り、
暑さにも負けず、自転車のカゴに
鰻丼を乗せて帰る。
私の頭も鰻に占領されている。

テーブルに並べた途端、皆の目が光った。

うなぎは美味しかったし、
予約し、取りに行き、
持ち帰り、食すまでのプロセスは
楽しくて、そのプロセスも含めて
美味しいのだろうと思った。


プロセスを楽しむ。
はたして自分はできているだろうか。

たとえば料理は、
プロセスのオンパレードだ。

やれ、下ごしらえを、
野菜の食べないところを分けるのを、
灰汁取りを…顔をしかめながらやる。
そこに楽しさはあるのか。

基本的に料理の腰は重く、
義務感に駆られてやっているけれど、
どうせならつくるプロセスを
楽しめた方がいい。

たとえば、野菜を切るときも、
野菜の色味、触感、切る感触や
においなどを楽しんでみる。

材料を探すことや、何を食べようか
考えることも楽しみにする。

楽しめるポイントは、
一つくらいはあるだろう。

何かをするときにプロセスを楽しめば、
その何かはもっと楽しくなるのでしょう。


今回の場合、
お店の人の対応がよくなかったり、
道中長男と喧嘩したり、
そもそも鰻が美味しくなかったりしたら、
感じ方も変わったでしょうが、
それも含めて楽しむ心の余裕を
持ちたいものです。