語る、また語る

いつもにプラスα

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自分を許すことから

「過去の自分を許せない」ために
わたしは悩んでいるのではないかと、
不意に思った。

自分を許せないから、他者も許せない。
そんなとこなんだろう。

もちろん、
許せていないことばかりではない。

数でいうなら、
許せていることの方が勝っているが、
重さでいうと許せていないことが、
圧倒してしまう。
許せていないことを、
細分化していったら
収拾がつかなくなりそうだ。
おそらく執念深いのだ。

過去は変えられないと
わかっていても、自分のあの行動を、
それでよかったと
認めることができない。
もっと違う選択をしていたらと、
悔やむことがある。

だからといって、
今を全部否定するとかではなくて、
今は今で"いい"とは思えている。


長きにわたって許せなかった
「がんばらない自分」を許して、
認められたとき、その楽さにたまげた。

なにせ、36年かけて
やっとがんばらなくても
がんばってもいいとわかったのだ。
許せない過去の自分も、
いつかは許せると楽観している。

今すぐ許せるとは思わないし、
許せなくても嘆かない。

やれることをやり、人と話し、
どこかへ行き、本を開き、
読み書いて、たそがれる。

新しい旅は、まだ始まったばかりだ。