語る、また語る

いつもにプラスα

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夫という人間

人間は動物だから、動かないと
調子が悪くなると言ったのは夫である。

お酒のことしか頭にないと思っていたが、
ふとこのような名言が飛び出すので、
生きる意味のようなことを吹っかけたら、
またそんな禅問答みたいなとはぐらかされた。

彼は、私が棚に平積みした本の小山を
訝しげな顔で見てくるような人だが、
彼なりのやり方で人生を見つめており、
そういったところで方向は同じだと思っている。

私が感覚的な人間なら、彼は理論的な人間で、
タイプは真逆である。

仕事柄、言葉に敏感で、
何通りのも解釈できる言い回しや
中身に矛盾があると先に進まない。

スマートフォンでよく分からない動画を
見ているかと思えば、真面目なニュースを
収集しているときもある。

同じ家に住み続けると、
お互いに大切にしていることが分かってくるが、
相変わらず抵触することがあり、衝突する。

そんな夫から、冒頭に書いたようなことが
発せられるのは興味深いので、
もっと夫と話したらいいのだろうが、
別にこのくらいでいいと思っている。