語る、また語る

いつもにプラスα

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「わかったつもり」にとどまれない

自分の思いを言語化されたような文章に出会うと、まったく同じとはいわないが借りてきてしまって、借りてきたことに気づいていなかったり、同じ言葉を使っているとき。または空間を共にしている人と「しゃべり方」や「口癖」が似てきたとき。

言葉を発しているのは自分だが、はたしてこれは誰の言葉なのだろうか。


私たちは周りの人の言葉を聞いて真似ることで、生まれてから言葉を獲得する。はじめは借りものだった言葉も、各々のものの見方や考え方などを介して受け止められ深まっていく。

となるとそっくりそのままというのは不可能に近い。自分と相手の言葉に一部でも共通するところがあるから、"なんとなく"意思疎通ができている気がすることになっている。つい「わかったつもり」になる。

なんとなくとか、わかったつもりのゆるい日常のやりとりにも心地良さを感じるけれど、そこにとどまってもいられない。わかったつもりになっていないか、変化する相手と自分を見て思っている。