忘れられない風景というものがある。
何かをきっかけに、
ふっと思い出したりして、
しばし過去にタイムスリップする。
かなり鮮明覚えている風景もあれば、
何となく記憶に残っている風景もある。
先週の長男小学校へ初登校。
黄色い帽子をかぶり、
蛍光色(黄色)のランドセルカバーをして、
家を後にする長男の後ろ姿。
ランドセルを背負って歩く長男を見て、
大きくなったなぁとしみじみした。
これは一つの節目、
忘れられない風景になりそうだ。
節目といえば、
もう一つ忘れられない風景がある。
長男を初めて保育園に預けたときに風景だ。
(次男のときは忘れている…)
当時長男8か月。
あの日は間違えて自分の車のカギを
長男の荷物の中に入れてしまい、
取りに戻ったのだった。
さきほど別れたばかりの、
母親がまた戻ってきたことを
認識するやいなや、
お腹を床につけたまま、
大泣きしながら”ずりはい”をして、
こちらへ近づいてくるではないか。
泣いて少し赤くなり、
くしゃくしゃになった顔で、
全身の力をつかって前進する小さな長男。
あの風景は、今でも忘れられない。
そんなことを思っていたら、
さっき長男が戻ってきて一言。
「名札忘れた!」だって。