語る、また語る

いつもにプラスα

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ミラクルワールド

4歳の次男は植物が好きである。

庭に生えている草をとったり、
花が咲いていたら近づいて行って
じーっと見たりしている。

図鑑も好きで、
ページをめくりながら、
大人しくしているときもある。

どんぐりや松ぼっくり
拾ってきては、
空き箱に入れてコレクションにしている。

通っている保育園には、
畑であり花だんでもある一角がある。

送迎の際は、よくそこで足止めをくらい、
なかなか離れないときも多い。

先日は、たんぽぽの綿毛を見つけて、
うれしそうに何本も摘んできては、
吹いて飛ばしてほしいと言われた。

私が息を吹きかけて
綿毛が飛んで行くのを見ては、
嬉しそうにしている。

そりゃあ、白くふわふわしていて、
風で一つひとつ離れていくものなんて、
小さい子どもからしたら、
おもしろいのだろう。

この世界に出てきて4年。
90センチほどの高さから見える景色って、
どんなんだろうか。

たんぽぽの綿毛の話じゃないけれど、
きっと、不思議がいっぱいで、
ワクワクしていて、
とっても広いんだろうなと想像する。

特に植物とか自然でできたものは、
その姿かたち自体が興味深い。

人口的につくられたのではなく、
長い時間をかけてできてきたもの。

そんなものに囲まれた田舎のいつもの風景。
4歳の子ども目線になりきってみたら、
あらゆるものが間違えなく奇跡だった。